W杯代表監督【1】セネガル…ブルーノ・メツ氏(48)「知っているかい? セネガルは、アフリカ諸国のなかでは例外的に、内戦やクーデターをほとんど経験したことがない平和な国なんだ」
ええっ?!
ガンビアを挟んで南にあるカザマンスはセネガルじゃないんでしょうか。
ガンビアを挟んで南にあるカザマンス地域の独立問題は、セネガルの独立以来、この国に40年以上連綿と重くのしかかっており、今でも毎年、カザマンス地域では紛争が起こっています。
また、1989年から1992年まで続いた隣国モーリタニアとの紛争、国内のモーリタニア人への排斥も記憶に新しいところです。
監督のメツは言う。 「選手たちは対話を重視するんだよ。話し合うなかで互いの合意点を見いだし、誠 実に守ろうとするんだ……」 対話を成立させるには、まず相手の話を聞けなければならない。彼らには、その精 神が「歴史的」に備わっているというのが、メツの見方だ。
確かにセネガル人はとても饒舌です。
西アフリカの中でもそれは飛び抜けています。
しかし、彼らの饒舌=中身のある対話・合意点を見いだす会話、じゃないような気が、個人的にはしていますが・・・(モゴモゴモゴ)
たしかに彼らのプレーは、味方のミスや冒険プレーを積極的にカバーし合う「相互 補完マインド」にあふれている。
国内でも、外国でも、セネガル人の相互補完マインドは確かにすごいです。
彼らはそれを「テランガ(歓待)」とか「ンボック(兄弟愛)」という言葉(価値観)で表しています。
この監督は、きっと選手を通して、セネガルの裏も表も知り尽くしているのでしょう。
その上で、言葉のオブラートで自分たちの選手をくるんであげている彼は、セネガル人以上にセネガル人になっているのかも知れません。
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