現地時間28日深夜現在、乗員796人中、生存者63人、死者およそ350人、依然300人ほどが行方不明という状況です。
遺体の中には、夏休みを実家で過ごし、新学期を首都ダカールで迎えるためにこの船に乗っていた学生も大勢いるそうです。
ワド大統領は、今回の事件の原因として、強い雨と風に加え、定員オーバーであったこと、さらにこのフェリーが湖での運行用に設計されており、喫水が低く不安定で、外海の航海に十分な出力もなかった、と述べたそうです。フェリーは国有で軍が運航していたため、政府は賠償を行うと述べたそうです。
9月26日に書いたように、このフェリーが出発した地域では、分離独立運動が続いていて危険な地域があり、カザマンス地方と首都ダカール(さらにそこからその周辺地域)とは船で往来するのが一般的になっています。カザマンス紛争が、間接的に定員オーバーの原因となったことも指摘しておきたいと思います。
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