同国南部のドバ油田からアフリカ大陸中部カメルーンの積み出し港クリビまで、総延長千キロの原油パイプラインが完成 (中略) 生産量は現在は日量10万バレルだが、来年初頭には25万バレルに増え、今後25年間で9億バレルを輸出する計画。産油国となったチャドには毎年8千万ドル(約90億円)の石油収入が入ると推定され、現在1日平均1ドル以下と最貧国レベルの国民所得は大幅に増えるとみられている。
GNP,GDPの低いチャドにとって、これは非常に大きな出来事ですね。
しかし、産油国になることは諸刃の剣でもあります。
報道もまたこう続けています。
大統領は「石油収入を政府高官らが私物化するのでは」との諸外国の懸念に対し、国際機関の監視の下に利用を透明化する考えを表明した。
この利益が国民にどれほど還元されるのか、大きな課題が残されています。
一歩間違えば、民族間、南北間の格差を一層増大させ、国内の紛争・対立を悪化させる要因になりかねません。
その利権に預かろうとする大国の思惑、外圧ではなく、国連、UA、サヘル諸国の治安を第一に考えた近隣諸国によって、チャドの指導者たちに適度な政治的緊張が維持されるといいのですが・・・。
現実には非常に難しい気がします。
じつは私は現在、このパイプライン建設に反対する立場からの本を訳しております。
そこでお教え願いたいのですが、次の野党指導者の名前の読み方をお教え願えれば、まことにありがたいのですが。
Jean-Bawoyeu Alingue (最後のeにはアクサンがつきます)
投稿情報: Kater | 2003年12 月22日 (月) 11:10