私の車のカーナビは、その日初めてエンジンをかけると、「今日は何の日」と教えてくれます。
で、今日6月29日は、「星の王子さま」の日だそうです。
調べてみると、1990年の6月29日が、「星の王子さま」を書いたアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(通称サンテックス)の生まれた日でした。
「星の王子さま」は聖書に次ぐ世界的なベストセラーだそうです(聖書、「資本論」の次という説もあるそうですが)。
「人間の大地」「城砦」などすばらしい著書をいくつも残しているサンテックスですが、「星の王子さま」の日まで決められていると知ると、彼を離れて「星の王子さま」がひとりで今も旅を続けているような気分になりました。
「星の王子さま」の原題は"Le petit prince"。
直訳すれば「小さな王子さま」です。
「星の王子さま」というタイトルは、1593年に岩波書店からその翻訳を出したフランス文学者内藤濯氏が考えられたものだそうです。
以来日本では、著作権から岩波書店が独占的にこの邦訳を販売し、これまで600万部販売されたそうです。
しかし、著作権が1月下旬で切れ、今年は、いろいろな出版社が新訳本を出版あるいは予定しているそうです。
- 内藤濯訳(岩波書店)星の王子さま―オリジナル版
- 倉橋由美子訳(宝島社)新訳 星の王子さま
- 「ぼくを探しに」を訳した倉橋さんの新訳。大人のための翻訳だそうです。
- 三野博司訳(論創社)星の王子さま
- 小島俊明訳(中央公論新社)星の王子さま―新訳
- 仏語の原作に最も近い新訳、だそうです。
また8月に池澤夏樹訳(集英社)が予定されているそうです。
いろいろな訳を読み比べてみるのもおもしろいかもしれませんね。
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