現地時間の真夜中(日本だと今朝7時頃)、パリ13区の古いアパートで火事がありました。
マリやセネガル出身の人たちが多く住んでいたアパートで、アフリカ系の17人が死亡し、負傷者は約30人。
亡くなった中の14人は子供だったそうです。
(asahi.com:パリ南東部で住宅火災、17人死亡 - 国際では亡くなった子供は4人となっていますが、フランスの報道では14人です)
火事があったのは、パリ市内南東部の13区、20, boulevard Vincent-Auriolのアパートです。
Pont de Bedcyの近く、地下鉄だと6番線のQuai de la Gareから100mくらいのところですね。
この7階建てのアパートには、マリ、セネガル、コートジボワール、ガンビア出身の人たちが、多くの子供を含め130人ほど慈善事業団体によって保護されていたそうです。
13区には、有名な中華食材のスーパーがあります。
私も留学していた時、13区(Rue Bobillot)に住んでいました。
火事があったところからは2km程南西です。
近くには、トゥアレグ研究の師匠Bernus教授も住んでいらっしゃいました。
13区には、今も何人かのフランス人の友人と、トゥアレグの知人がひとり住んでいるはずです。
不幸中の幸いで、火事があったのは、私の知り合いのいる建物ではありませんでしたが、自分が住んでいた地区の事件であり、犠牲者の方にマリの方が含まれているらしいことから、遠くの国の他人事とは思えない事件です。
なお、この火事の死傷者の数は、パリでは戦後最大のようです。
今年は、4月15日にも、日本人のお客も多いデパート、ギャラリーラファイエットの近くのhôtel Paris-Opéraが燃え、この時もやはり移民の方たちが犠牲になりました。
死者の数は今回を上回る24人でした。
関連URL :
Le Monde.fr : Un incendie dans un immeuble parisien a fait 17 morts
Un dramatique incendie ravive la polémique sur le logement
写真 >Les premières photos
追記(2005.08.27)
英文の記事
Fire rips through Paris apartment block leaving 17 immigrants dead : Independent Online Edition
Reuters AlertNet - Fire kills 17 in Paris building housing immigrants
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