数ヶ月前からギニアやシエラレオネでのコレラの発生が報じられていましたが、セネガルの首都ダカールでもコレラが発生したそうです。
ダカールでは1996年以来のことだそうです。
SENEGAL: Cholera breaks out in Dakar for first time in eight years - OCHA IRIN
IRINの報道によれば、感染者66人、死者はなし、とありましたが、一昨日のTV5 Afriqueでは、死者2名と報じられていました。
追記:AFPによると10月27日現在で感染者数は126人にまで増えています。
コレラ患者が確認されたのは、ダカール市内の Reubeuss, Medina, Guediawaye, Pikine などの地区です。
これらの地区は、貧困層が多く、衛生環境が良くない地域です。
ダカールは4年間暮らした町で、Guediawaye地区には、マリ出身の友人たちが今も暮らしています。
彼らの健康を祈っています。
コレラは衛生環境の悪いところで発生しやすい病気です。
では衛生環境を向上させるにはどうしたらいいのでしょうか。
それは、たとえば、
・石けんで手を洗う
・菌が発生しやすくなったものを食べない
という衛生教育だけで解決できるものではありません。
それは、経済活動、教育、インフラなども含め、衛生状態の良くない環境の中で住まざるを得ない人々の暮らしを、総合的に底上げしなければ解決できないことでしょう。
世銀や先進国は、西アフリカにおける開発の柱として、貧困対策を掲げて活動を進めています。
ダカールのコレラの発生はそんな中で起きたわけです。
すぐに結果が出る問題ではありませんが、少しずつでも人々の暮らしが良くなることを願っています。
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