今日の夕食は、トンブクトゥの郷土料理フォコホイでした。
ファカホイとは、モロヘイヤのことです。
モロヘイヤやオクラ(ラーホイといいます)は、西アフリカ原産で、昔からこのあたりで食べられていました。
フォコホイ(料理)は、乾燥して手揉みで細かくしたモロヘイヤの葉を、シアバターの油で練り、いろいろな香辛料を使ってソース(具)を作ります。
トンブクトゥだと、マトンかビーフを使いますが、今日のモロヘイヤはチキンをじっくり煮込んだもので作ってありました。
やはりモロヘイヤの原産地といわれるエジプトにもモロヘイヤスープとかありますが、マリのモロヘイヤ料理は、カレーのようにドロッとした濃厚なもので、それをご飯にかけて食べます。
ファカホイは、トンブクトゥとかガオ出身の人の大好きな料理です。
もともとは、農耕民族ソンガイの料理ですが、アラブ、トゥアレグ、フルベなどの遊牧民も大好きな料理です。
遊牧民は、これにウシやヒツジのバターをたっぷり掛けて食べます。
わが家でも、皿に盛ったあとすぐに、料理用のバターをひとかけら入れます。
これを食べた翌日は、たっぷり運動しないといけませんね(汗)
マリの北部の人は、誰でも大好きな料理ですし、セネガルでも簡単に栽培できること、栄養があることから、セネガルでフォコホイを普及できないかと、いろいろな機会にセネガル人に食べてもらいましたが、不評でした(涙)
モロヘイヤの味がダメという人もいましたが、
「あんな雑草の料理は・・・」
という反応もありました。
セネガルにも自生しているようですが、それ故にダメと言われるとはちょっと意外でした。
たとえば、バオバブの葉っぱはセネガル料理に使いますものね。
お皿の横にあるのは、ハリーサ(HARISSA)というトウガラシをベースにしたペースト状の香辛料です。
モロッコなどでよく使います。
わが家は、私以外は辛い料理が大好きです。
妻には、まず私のためにあまり辛くない味付けで料理を作ってもらいます。
他の家族は、それにハリーサで辛さを好きなだけ足してもらっています。
最近は、私も少しずつ辛さに慣れてきたようで、私自身もハリーサを使っています。
ハリーサは、いろいろな料理に使えてとても便利です。
パリに立寄った時には忘れずに何本か買ってくるようにしています。
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