フランスでの円卓和平会議で、コートジボワールの紛争について、政府と反乱軍勢力各派が合意文書に調印しました。
主な内容は下記の通りです。
1.バボ大統領は2005年の任期満了まで政権にとどまる
2.現政党だけでなく反乱軍各派も参加する国民和解政府を樹立する
3.各派の「合意を得る」首相を新たに選出する
4.国民和解政府は次の選挙に向けて準備を進める
5.仏軍・西アフリカ諸国の支援のもと反乱軍も含む国軍を再編成
以下の点は果たしてうまくいくでしょうか。
A.各派のコンセンサスを得られる首相をうまく選出できるか
B.呉越同舟の国民和解政府が、社会・経済的に疲弊した状況を改善できるか
C.国民和解政府が、南北の緊張関係を改善できるか
D.次回大統領選挙が公正に実施できるか
そして、フランス政府と駐在軍の介入が今後どうなるかが、コートジボワールの今後の方向性を決める大きな要因でしょう。
ルワンダ内戦への介入の反省により内政不干渉へと転換していた旧植民地アフリカ諸国へのフランスの政策が、今回のコートジボワールの紛争によってかつての内政干渉の方向に大きく変化しました。
フランスの内政干渉と軍の駐留はどこまで進むのか、フランス自身も判断しかねているところでしょう。
しかし実際問題、フランス軍の行動によって、次回選挙の行方が大きく左右されると思われます。
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