以前に書いた書き込み(サヘルの風: マイノリティへの配慮)に関連する記事を見つけたのでメモしておきます。
総務省は26日、自治体が利用しているコンピューターシステムのデータ交換方式を共通化し、汎用(はんよう)性を高める方針を固めた。従来は自治体ごとに独自の方式を採用していたため、特定の事業者が半永久的に一つの自治体のシステムを構築・管理する傾向があった。共通化で新規事業者の参入を容易にしてコスト削減につなげるとともに、自治体間の情報交換をスムーズにする。
(中略)
今後は、データ交換にインターネットの電子商取引などでも活用されている「XML」と呼ばれる共通の記述方式を採用する。
(中略)
どのメーカーのコンピューターでもデータ処理に対応できるようになり、事業者の受注競争が進むとみている。
「どのメーカーのコンピューターでも」と書かれている部分は、「どの OS でも」とした方が正確だと思います。つまり、XML 仕様になれば Windows だけでなくLinux 系のOS や Mac Classic や Mac OS X などでも、データが利用できるようになるわけです。
しかし、公的個人認証サービスもこれに合わせて仕様が変更されるのかどうかはわかりません。自治体間のデータ処理だけでなく、国民へのサービス全体がこのような方向に進んで欲しいと思います。
と書きながら一方で、これをマジョリティに含まれること、あるいはグローバリゼーションに取り込まれることとしてとらえると、何かあった時は、一斉にその影響を受ける事態になるわけで、それはそれで怖くなります。
マイノリティという点では、たとえばメインマシンを Mac にして、ウィルスのリスクが少ない(もちろんないとは思わず注意はしています)という利点を常にありがたく思っています。
グローバリゼーションという点では、BSE や 鳥インフルエンザなどが、その流れによって世界規模で急速に拡大してしまったという実例があります。
そう考えると、へそ曲がりな私は、マイノリティであることとか、グローバリゼーションに組み込まれていないことによる安全というものも捨てがたくなり、悩んでしまいます。
結局、双方のメリットとデメリットを分析して、自分なりの判断を下すしかないんでしょうね。
個人的には、必要な時だけグローバリゼーションの汎用性を利用させてもらいたいけれど、大半の時間(それがどれくらいか自問すると3分の2から12分の1くらいに揺れ動いているんですが・・・)は、砂漠の中で家族と家畜と一緒に暮らしたい、ととっても身勝手なことを思ってしまうのでした。
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