今日の昼食は、ジースマ・グンデでした。
ジースマは、トンブクトゥ地方のソンガイ語でローゼル(英名:Roselle、仏名:oseille、学名:Hibisucus sabdatiffa)のことです。
日本でハイビスカス・ティーとして売られているものは、ハワイのイメージで有名なブッソウゲ(学名:Hibiscus rosa-sinensis)ではなく、実はこのローゼルの萼ですね。
ローゼルは、古代エジプトでも、種子は炒めて食べ、葉は食用、茎は繊維に利用されていたそうです。
萼のジュースはクレオパトラも愛飲していたとか。
ですから、ローゼルという名前と同じくらいに、エジプトの(アラビア語の)名称カルカデという名でも広く知られていますね。
そして16世紀の奴隷貿易によって世界に広がったそうです。
そしてドイツに続いてアメリカが世界の消費大国だそうです。
ドイツでは、免疫効果を高めるとして、医療やジュースのほか、飲物の天然着色材としても利用されているそうです。
利尿作用もありガン抑制剤としても分析されているとのこと。
鉄分もあり、貧血・便秘気味にも効き、美容やダイエットにも使われていますね。
ローゼルは、トンブクトゥ地方では、オクラやモロヘイヤと同じくらい一般的な食材です。
ローゼルの萼のジュースは、サヘル地域で暑い時期の飲み物として、一番普及しているものでしょう。
セネガルではビサップ、マリの南ではダーブレニと呼ばれています。
またサヘルのイスラム圏では、ラマダーンの時期の毎日夕方の断食明け飲み物としても好まれています。
ジースマ・グンデのグンデは、トンブクトゥ地方のソンガイ語で油で炒めたご飯のことです。
ですから、ジースマ・グンデは、ローゼルの炒めご飯(正確には油で炊き込んでます)という意味です。
今日のジースマ・グンデはチキン入りでした。
ちょっとシソの炊込みご飯みたいで、とてもおいしいですよ。
トンブクトゥ地方だとこれを、スプーンは使わずに、右手だけで上手に一口サイズに丸めて、食べたりします。
確かに手で握ると、おいしさが増しますよね。
でも慣れないと、握るそばからボロボロ崩れて上手に口に入りません。
妻は、久しぶりに手でうまく握って、おいしそうに食べてました。
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